penguin stories ペンギン物語
(前回までのおはなしはこちら) さて、この日がようやくやって来ました! ペンギンたちの卒業試験の日。 海に帰るための条件はこの3つ。 人を避けるようになっている 毛がウォータープルーフになっている(きちんと水の上に浮かぶ) 十分な体重がある さて…
タスマニアの東、ビシェノ Bichenoの町外れにある動物保護施設パディメロンパーク。ここで出会った夫婦と動物たちのお話を書いています。 ある日私たちがエサ用の魚を捌いていたとき。部屋で別の作業をしていたヴィッキーと世間話をしていた。会話の途中で、…
最初はタスマニアに移住してきて、この土地で生きていくために見つけた仕事だった。家族ぐるみで親しいボスと、淡々とこなすこの肉体労働を、イーリはいま気に入っている。「ペンギンを守ろうとしてる一方で、ポッサムの毛を剥いでお金もらってるって、何か…
「おはよう〜!」朝から元気に顔を出すと、いつになく悲しそうな顔でヴィッキーに迎えられた。 昨日の夜、ペンギンが1羽死んでしまったのだった。 野生の動物を人の手で扱うのはとても難しい もともと身体が弱かった上、前日に手伝ってくれた人がエサを与え…
大人に近づくにつれて、ペンギンたちは段々と人の手からエサをもらうのを怖がり、嫌がるようになる。「エサなんか要らん! 今すぐここから出せ〜!」嫌がるペンギンたちを見ながら、ヴィッキーがよくアテレコしていた。野生がしっかり身についている証拠だか…
タスマニアでは、動物と車の接触事故(ロード・キル road kill)がとにかく多い。実際に車で道路を走っているとあちこちに動物たちの死骸を見かける。ウォンバットやカンガルーたちはお腹の袋で育児をするため(有袋類)、交通事故のときお腹にいた子供だけ…
タスマニア、ビシェノの町はずれにあるパディメロンパーク Padimelon Park。この場所で、夫婦で力を合わせて動物たちを懸命に生かして自然に還すジェフとヴィッキー に出会った。わたしはタスマニア滞在中、ここでペンギンたちにエサをあげるお手伝いをさせ…
ペンギンたちがいるのはイーリの家から1.5キロほど離れたところにあるパディメロン・パーク Pademelon Park 。ここは、タスマニア内で怪我をしたり病気になったり、親を亡くしたりした動物たちが保護されてやってくる、動物たちの非営利目的のリハビリセンタ…