nerumae.net

インド人の夫とベルギーで2人暮らし中。30代前半から仕事を辞めて海外1人旅をスタートし帰国後夫と出会って国際結婚したり海外移住したり。何歳になっても勉強しながら楽しく自由に生きることを誓います。

2年半を一気に埋めてみる。2023年はただただ自分のために書こう


こんにちは! ものすごくお久しぶりの更新…!

皆さんお元気してますか。私は元気です。



どんなふうに過ごしているかという近況から、少し。

変わらず、ベルギーのゲントに暮らしています。気づいたら3年が経っていました。

そして、ブログ上では妊娠報告で止まっていた我が子は今やなんと2歳目前!(白目剥きそう、時空歪んでるのかな)

少しずつ言葉も覚えはじめて、思いきり甘やかしながら育ててます。

のんびりしている夫&私のどこをどう組み合わせたらこうなったのか、めちゃくちゃ活きが良い、元気がよすぎる子です(ビチビチビチビチ)。

妊娠も出産もその後の子育ても、いろんな意味で自分の想像の枠を大きく超えていたけど、今はその日その日をただ楽しんでます。



この2年間で家族にあったこととして、もう1つ。

大好きだった父が、2021年7月に亡くなりました。癌でした。
病気のことが発覚して1年も経たないうちのできごとでした。


ビデオ通話はひんぱんにしていたのに、妊娠中にストレスや心配をかけないようにという父と家族みんなのはからいで、出産してしばらく経つまで私は病気のことを全く知らずにいました。

「なんかちょっと顔色悪いけど大丈夫? お酒飲みすぎてない?」
画面ごしにずけずけと聞く私に、苦笑いでごまかしていた父の顔が脳裏に焼きついています。


病を知らされてからの日々は心がバラバラになってしまいそうでした。子供の日本入国のビザが下りるまでの永遠みたいに長く感じられた時間をやり過ごして(子供はインド国籍です)、家族の待つ福岡の実家へ。

「よう帰ってきたな。よう帰ってきたな」
やせ細った腕でまるまるしている我が子を高い高いしてくれた父。

起きているのも辛いのにリモコンを持ち上げて録画した「モアナと伝説の海」を流してくれて、まだ座れない子供のお腹をなでてくれながら親子3代並んで見たのも、父の手をはむはむと咥える子供の無邪気さも、嬉しさと悲しさとがぐちゃぐちゃになった大事な時間でした。


孫とじいじの初対面から1週間で父は他界しました。帰るまで、会えるまで、待ってくれていたんだなと、時間が経つたび父の強さを思い知りました。

どんなにつらそうでも最後まで泣き言一つ言わない、本当にかっこいい生き方でした。



ああ、書くって、思い出せるということですね。
こんな短い文章を書きながらでもありありと思い出してぼろぼろ泣いてしまう。


細やかに更新はしていなかったけれど自分の人生の一部を残してきた場所だから、こうして文字で父のことを書くのがつらくて逃げてしまっていたような気がします。

…いや、ただの怠惰もかなりあるけれど。


ブログを消してしまうか、残しておくか逡巡していましたが
今年は誰に見せるためでもなく、ただただ正直な自分の気持を残していこうと思います。


あぼじ、今年もいい年にするよ。



父の思い出

www.nerumae.net

www.nerumae.net

www.nerumae.net